Concept 7

住宅コンセプト7

山田あすか教授の研究理論
「住宅コンセプト7」をもとに
考え抜かれた子育て住宅
山田あすか教授がまとめた子育てに重要な家づくりの考え方を
ご紹介します。
Concept 01

動線空間を
リビングに取り込む

各寝室の独立性が高まりすぎないよう、動線空間をリビングに取り込む平面計画が有効です。例えば、玄関からリビングにアクセスする構成やホール型居間、リビングと廊下・階段の一体化「リビング階段」などは、子供の行き来の際に自然なコミュニケーションの機会を作ります。
家族との関わりがない住まいに育った子供は、犯罪や非行のリスクが高まるとは言い切れませんが、調査によると、家族の愛情を感じられず、関わりが少ない住まいで育ったケースが多いことがわかっています。
具体的なポイント
  • 自室や水回り(風呂、トイレ)のいずれかに、家族が滞在するLD空間からアプローチする
  • 「家事スペース」をLDから分離させない
Concept 02

自分の空間をもたせることで
自立心を醸成

子供部屋を兄弟で共同利用すると、子供「たち」で親と離れて寝るという習慣ができ、子供「たち」の自立心を育てることはできると考えられます。思春期以降は「自分の空間」を持つことで心が安定し、他者との関わりもうまくいきます。研究によれば、「親が心配して、一緒に居ることを強要してきた」と評されてしまう環境は、子供たちにとって、その時の自分にとっては混乱のもとであったと感じさせてしまうようです。
子供が望めば独立した部屋を持てる設計、家族との自然なふれあいを前提に、将来の使い道も考慮した多様な住まい方ができる家が理想的です。
具体的なポイント
  • 子供たちのための部屋を設ける
  • 子供たちの希望、将来の使い道を踏まえた多様な選択肢を想定する
Concept 03

家族で家事に取り組みやすい
空間をつくる

子供と一緒に食事を作ることは、食育の絶好の機会となります。人間は食べ物から成り立っており、家族全員で料理や片付けに関わることが大切です。食事は成長後も愛情を感じる機会となり、自己肯定感を育てます。積極的に、また楽しく家事や育児に参加させることで、子供は将来のスキルを身につけることができます。
また家族像の形成にも役立ちます。例えば洗濯が気がついたら終わっているという状況ではなく、家事を見て自発的に参加できる環境づくりがあれば、自分に関わる家事は自分でするもの、それをしてくれる人がいれば感謝するという姿勢を育てることができます。日常的に家事の様子が見えること、参加が容易なことが有効です。
具体的なポイント
  • キッチンは複数人が入れる広さに加え、料理の準備、仕上げ、運搬を一緒に行えるような構成を計画する。
Concept 04

ダイニングの一角に
キッチンを置く

食事を作り食べる行為及びその場所は、家族や共同生活者のコミュニケーションの中心です。保育施設や高齢者施設においても、食事の時間は人とふれあう生活の核と位置づけられています。食事はケアの中心的役割を担います。
住宅デザインの専門家である宮脇檀は、「ダイニングキッチン」を、キッチンの一角にダイニングがあるのではなく、「ダイニング(食べるという時間と行為のための場所)の一角にキッチンがある」という位置づけで設計することが大切だと言っています。
具体的なポイント
  • 食べる場所を暮らしの中心に置く
  • キッチンとの連携が取れる配置にし、調理、配膳、片付けに参加しやすくする
Concept 05

気配を共有できる
空間づくりが重要

子供と気配を共有できることは、家族とのつながりを意識させ、問題行動の予防にもなります。子育ての中で、親も親として、家族が家族として育っていく必要があります。子供が家族の団欒空間につながっていると同時に、親も団欒空間にいて家族とつながりを感じることが大切です。親の不在を子供が感じると、家族関係がうまくいかなくなる可能性があります。
家のあり方がそこでの過ごし方を誘導し、家族観をつくっていきます。
リビングに「場所性」の異なる複数の場所を設けることで、適度な距離感での関係性を育むことができます。人と関わる力、人との距離を意識する力の育成にもつながります。
具体的なポイント
  • リビングが家族の動線や他の空間と分離することがないよう設置
  • 家族の団欒空間に、家族それぞれの拠点を持ち、自然と滞在を促す
Concept 06

玄関で多くを
学ばせることができる

ゆったりとした玄関なら、子供が自分で靴の着脱や片付けができ、自立心や片付け習慣が育ちます。玄関が片付いていれば、友人を呼びやすく、子供の交友関係を把握したり興味を知る機会にもなります。人を招く際のマナーを学べます。
また、玄関脇にコートなどを置けば、動線がスムーズになり、手間なく着脱できます。そうすれば、子供が季節に合わせて衣服を選ぶ習慣が身につきます。
具体的なポイント
  • 靴の脱ぎ履き、荷物の出し入れなどに余裕のある広さを確保する
  • 玄関周りの収納の充実、余裕空間を持たせる
Concept 07

大人の働く姿を見せることで
子供の学ぶ姿勢ができる

大人が勉強や読書、作業をする姿を見ることで、子供は学習への意欲や勉強は当たり前だという感覚を育みます。勉強のできる子は「なぜ勉強するの?」という問いに「おもしろいから」と答えられるほど、シンプルで根本的な肯定感を持っています。
親子で共有する本棚を持つことで、互いの興味関心を自然に理解し合えます。親が読ませたい本を表紙が見えるように置くなど、本への興味を誘発する場所として活用できます。
日常的に本に触れる環境は、読書への関心を高め、ゆたかな言葉の育ちにつながります。感情を言語化する力が子供の心を守り、他者への理解を深めることにもなります。幼少期から自分の感情を言語化する習慣を身につけ豊かな言葉を身につけることで、言葉を介して気持ちをコントロールし、相手の心情を推し量れるようになる事ができます。
具体的なポイント
  • 共用の書棚・ワークスペース/デスクスペースを設ける
関係論文
戸建て住宅における「子育て要素」と住空間構成に関する研究
https://blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab/e/d4366f68f817a0f59dd5c0590666aeaf

Interview

山田あすか+山田雄作対談!
子育てと家の相関性について
子育てと家づくりは単に家を建てるという視点だけではなく環境づくりという考え方が重要です

Plan

子供がまっすぐ育つ、
インテリアも妥協しないmocoの家
Standardプラン
スタンダードプラン
山田あすか教授が長年研究を重ねてきた子供がまっすぐに育つ家について独自の理論を元に設計した基本プランです。
Grandeプラン
グランデプラン
山田あすか教授の理論をもとにヤマタHDが長年蓄積してきた建築技術を駆使し、多様なLife styleにあったプランを企画しています。

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